間取りづくりでミスしないために知っておくべき事実

2019/12/24

前回の記事をご覧いただければ分かりますが、

新建ハウジングという住宅業界専門誌が独自で行った調査によると、

家を建てた方の多くが、収納や間取りのつくり方に後悔していて、

寒かったり・・暗かった・・風通しが悪かったり・・という現実に直面し、

後悔しているということでした。

 

つまり、住みやすさを求めて家を建てたにもかかわらず、

実際暮らし出してみると、“住み心地はさほど良くなかった・・・”

というのが実態であるということですね。

 

では、なぜこのようなことになってしまうのでしょうか?

 

寒くて、暗くて、風通しが悪い家になってしまう理由

 

その1:断熱性能が悪いから

 

そもそも断熱性能が悪ければ間違いなく家の中は寒くなってしまいます。

しかし、現在建てられている家は、

少し前と比べてもずいぶんと断熱性能が良くなっているので、

これはクリアしているものと見なして、

別の要因について考えていきたいと思います。

 

その2:2階建てありきで家を考えてしまうから

 

家の基本は平屋から始まります。

つまり、可能である限り1階を大きくすることが基本であるということです。

 

しかし、多くの方が、

最初から2階建てありきで家の設計をしてもらおうとします。

そして、個室を全て2階につくることを前提として、

間取りを考えてもらおうとします。

 

その結果、家に中に温度差が生まれやすくなります。

1階は暖かいのに2階は寒い・・・

1階は涼しいのに2階は暑い・・・という風に。

 

その3:廊下をたくさんつくってしまうから

 

また、個室を2階につくれば、必然的に廊下がたくさん出来てしまいます。

そして、廊下が出来れば、廊下に空気が漏れないように、

ドアを閉め切るようになるので、

必然的に部屋と廊下の間に温度差が生まれます。

 

その4:水回りは北だと決めつけているから

 

多くの方が部屋は南で水回りは北だと決めつけてしまいます。

ですが、北に水回りを配置してしまうと、

日が当たらず、また冷暖房も及びにくくなることから、

夏暑く冬寒い、脱衣室・お風呂・トイレになってしまいやすくなります。

 

その5:家を大きくしたがるから

 

そして、家を大きくしたがることも、寒い家になる大きな原因です。

単純に、面積が大きくなれば、それに伴って体積も大きくなるからです。

 

それゆえ、温度差の少ない快適な家にするためには、

出来る限り家をコンパクトにする必要があります。

 

その6:窓を無駄にたくさんつくってしまうから

 

暗くて風通しが悪い家をつくってしまう最大の理由は、

窓の役割を殺してしまっていることにあります。

窓本来の役割は、光と風を家の中に採り込むことです。

しかしながら、この役割を果たすためには、

カーテンがいらない窓にすることが大前提なのに、

ほとんどのお家がカーテンありきのお家になってしまっています。

外から家の中が丸見えになってしまうからです。

カーテンを閉めてしまうと、光の量は減ってしまいます・・・

そして、朝から電気なしでは過ごせなくなってしまいます・・・

また、カーテンを閉めてしまうと、窓が開けられなくなります・・・

そして、風を窓から採り込むことが出来なくなってしまいます・・・

 

いかがですか?

これが、寒くて暗くて風通しが悪い家をつくってしまう理由ではないでしょうか?

本当に住み心地がいい家をつくるためには、

敷地条件に合わせた間取りづくりをすることが必要不可欠です。

 

また、敷地に合わせてつくった住み心地に優れた住まいを、

出来るだけ予算を抑えながら建てることも非常に大切なことです。

 

ですから、家づくりに対する正しい知識を身に付けて、

建てた後、後悔しないように家づくりをしていただければと思います。

 

それでは、、、

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