建てた後の後悔 第1位「収納と間取り」について


2019/12/22

このアンケートは、「新建ハウジング」という住宅業界専門誌が、

家を建てた方を対象に、

建ててから後悔していることについて調査した結果なのですが、

どうやら数多くの方が「収納・間取り」について不満をお持ちであるようです。

 

しかも、建てた直後であるにもかかわらず、

なんと!?70%を上回る方が不満を持っているとのことでした。

 

この結果から分かることは、

現在建てられている最も一般的な間取りは、

動線や収納を含め、家の使い勝手が非常に悪い・・・

ということを象徴しているということではないでしょうか?

 

例えば、収納に関しては、

おそらく多くの方が、実際暮らし出してみると、

思いのほか収納が使いにくかったり・・

あるいは、あって欲しいところになかったり・・

あるいは、そもそも足りてなかったり・・

そして、そのせいでリビングが全く片付かなかったり・・

どんどんモノが増えてリビングが狭くなってしまったり・・

ということを実感していると思います。

 

収納に不満を持ってしまう3つの理由

 

その1:1階に収納が少ない(ない)

 

収納は、ないよりはあった方がいい。

そして、出来ることなら、なるだけたくさん作りたい。

誰もがそうお考えになることでしょう。

 

しかし、一般的な2階建てのお家にしてしまうと、

2階のスペースはたっぷり余るものの、

逆に1階はスペースが全く余らないため、

1階に収納が少なく、逆に2階に収納が多い家になってしまいます。

圧倒的にいる時間が長いのは1階であるにもかかわらず、です。

 

また、それに加えて、

当たり前のように子ども部屋も2階につくるため、

子供たちのモノが必然的にリビングやダイニングに

散乱してしまうことになります。

1階の少ない収納だけでは、とてもじゃないけど収まりきらないですからね。

 

その結果、

リビングが散乱することに加えて、

収納の中は、荷物がギュウギュウ詰めに込まれ、

どこになにがあるか分からなくなるし、

ちょうどモノが置きやすい高さにある

キッチンカウンターやダイニングテーブルの上は、

収納に収まりきらない荷物や書類で溢れかえってしまいます。

 

また、いつも着る服をダイニングチェアーに掛けるようになったり、

いつも使う鞄をダニングチェアーの上に置いたりするようになり、

いつの間にかダイニングテーブルでは、

食事をとることすら出来なくなってしまいます。

 

その2:無駄に奥行きが深い小さな収納を作ってしまう

 

無駄に奥行きが深い小さな収納を作ってしまうのも、

実は、モノや出費を増やす原因にもなってしまいます。

 

というのも、奥行きが深い収納は、

手前にモノが置けるスペースが出来てしまうため、

知らず知らずの間にそこにモノを置いてしまうからです。

 

となると、奥に置いたものが取り出しにくくなり、

やがて、奥に置いてあるものが何だったかを忘れ、

同じモノをまた買ってしまうようになります。

これぞ、まさに無駄な出費ですね。

 

つまり、奥行きの深い小さな収納は、

モノを無くしやすく、そのため出費が増えやすくなるし、

奥のモノを取り出すのに手間がかかるし、

再び片付けるのにも、さらに余分な手間がかかってしまう、

収納となってしまうんですよね・・・

 

その3:通り抜け動線をつくってしまう

 

そして、収納不満に陥る3つ目の原因が、

“通り抜け動線”にしてしまうことです。

土間収納を家族用玄関として通り抜けようとしてみたり、

土間収納→パントリー→キッチンと通り抜けようとしたりする動線のことですね。

 

通り抜け動線は確かに便利であると思いますが、

収納の中に通路をつくることになってしまうため、

収納量が激減してしまい、

収納不足に陥りやすくなるという欠点も持っています。

 

まー、分かりやすくお伝えすると、

通路が出来てしまった分、収納の中の壁の量が減ってしまい、

結果、棚をつくる場所が減ってしまうというわけですね。

 

いかがですか?

 

片付けやすく、片付けの手間をカット出来、

かつ、スッキリ片付いた住まいを維持するためには、

収納は、必要なところに必要な分量があることが大切です。

また、収納のつくり方をしっかり考えることが大切です。

 

あなた自身が、一生暮らしていくお家を、

いつまでも使いやすくするためにも、

また快適に過ごしていただくためにも、

プランをする前に、間取りづくりの正しい知識を身に付けてくださいね。

 

それでは、、、

 

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