新・返済額の目安

2025/08/12

家づくりで最初にすべきは

間違いなく「資金計画」です。

 

資金計画をすることによって初めて

銀行から調達しないといけない金額が明確に分かるし、

その金額が分かるからこそ

土地にかけられる予算や家にかけられる予算が明確になり、

それを基に動き出すことが出来るようになるからです。

 

ゆえ、家が欲しいと思った時は、

いきなり土地を探したりせず

まずはご自身の「予算」を明確にすることから

始めていただければと思います。

 

とりわけ家に関しては、

「予算」という決まり事が明確になっていなければ、

いとも簡単に青天井のごとく予算が上がっていく

恐ろしい買い物ですからね。

 

住みたい地域、土地の広さ、家の広さ、家の仕様、他様々

予算アップの引き金となるトリガーが無数に存在しているからです。

 

 

では今回は、資金計画について

少し詳しくお伝えしていきたいと思います。

 

資金計画で最初にすべきは

銀行からの借入額をいくらにするかを決めることです。

どんな買い物でも最初に「予算」を決めるのは

ごく当たり前のことですからね。

 

では、借入額をどうやって決めるのか?

借入額は

1.毎月の返済額をいくらにするか?

2.金利がいくらか?

3.返済期間を何年にするか?

この3つの要素によって決まるのですが、

現在は以前に比べて1の金額が大きく変化しました。

 

✔️返済負担率の変化

 

現在のように建築価格が高くなかったコロナ前であれば、

基本ローンはご主人だけで組み

ご主人の給料の手取り金額の4分の1くらいが理想、

3分の1くらいを上限に設定していたのですが、

建築費ももちろん、土地価格・外構費・家具代なども

以前に比べて高くなってしまった現在は、

これは不可能になりました。

 

仮にご主人の給料が月30万円の場合、

手取りがざっと24万円、

ゆえに返済額は理想が6万円で上限が8万円、

そこから金利1%、返済期間35年で逆算すると

借入額は2835万円が上限。

ゆえにこれに出せる自己資金を合わせた額が

家づくりの総予算だったという感じが、

現在は建築費だけでこの予算を超えてしまうこともあるし、

おそらく以前に比べて1000万円ほど予算が上がっているからです。

 

結果、その分

借入額を増やさざるを得ないわけですが、

そうなると単純に返済負担が3万円ほど高くなります。

あるいは返済期間を40年にすると2万円ほどの負担増なのですが、

手取り金額が変わらないまま負担だけが上がるのは

正直な話しんどいですよね。

 

これに加えて家を持つと

固定資産税や火災保険といった維持費もかかってくるし、

将来のメンテ費用も積み立てしていかないといけませんしね。

 

✔️返済額の目安とリスクヘッジ

 

ゆえに、現在はご主人の給料だけで住宅ローンを組むのではなく、

夫婦で収入合算しローンを組んでいただき

2人で返済してもらわざるを得ない

というのが現実的な話ではないでしょうか。

 

仮にご主人の給料が30万円で手取りが24万円だとして、

奥さんの給料が20万円で手取りが16万円だとしたら、

合計手取り金額が40万円になるので、

その4分の1である10万円前後が

返済の目安になってくるといった感じですね。

 

とはいえ、この計画は

奥さんもずっと働き続けることが前提となってしまうため、

出産や育児を理由にフルで働けなくなるという

リスクも想定しておかないといけないし、

あるいは怪我や病気によって収入が減るというリスクも

以前よりシビアに考えておく必要があります。

 

ゆえに、別の記事で何度も申し上げているように、

家を建てるタイミングでは、

いらない保険は解約しそれを「貯蓄」に回す、

そして家づくりへの負担も出来るだけ軽減し、

その分も「貯蓄 」に回す。

 

この2つを実行していただき

今後起こりうるリスクに

少しでも備えていただければと思います。

 

それでは、、、

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