STAFFBLOG「収納が多いに越したことはない?」

2025/01/21

「収納は多いに越したことはない」

収納が足りず部屋に物が溢れている状態を想像すると、

あっさりこういう結論に至ってしまうのですが、

収納を多くつくれば建築コストも上がってしまうため

(家の面積が大きくなるから)

単純にたくさんつくればいいというわけではありません。

 

また、人は「隙間があればそこを埋めたくなる」

という習性を持っているため、

たとえ収納をたくさんつくったとて

その余白に合わせて物を増やしてしまう可能性が高いことから

収納のつくり過ぎにも注意した方がいいかもしれません。

 

「物が増える」ということは

「無駄遣いをしている」可能性が高い

ということでもありますしね。

 

というわけで今回は、

「収納」に対する弊社の考え方について

お伝えしていきたいと思います。

 

これを覚えていただくと

不用意にコストを上げることなく

充分な収納量を備えたお家を建てやすくなると思うので、

知識アップのために最後までお付き合いください。

 

✔️床ではなく壁で考える

 

その収納にどれだけの物を納めることが出来るかは、

床の多さというよりも壁の多さに大きく依存します。

 

例えば、2帖という収納は

1m69cm×1m69cmという広さですが、

この収納は壁をどう使うかによって収納の分量が違ってきます。

 

全部で4面ある壁のうち

2面しか使えないように入口をつくった場合、

1.69m×2面=3.38mが棚1段あたりに置ける分量ですが、

これを3面使えるように入口をつくった場合、

1.69m×3=5.07mにまで棚1枚あたり置ける分量が増えますからね。

 

ゆえ、収納を考える時は、

単純に広さだけを見るのではなく

その壁をどれだけ有効活用出来そうなのかに

着目していただければと思います。

 

それさえ出来るようになれば、

ある程度正確に収納の容量が

把握出来るようになるんじゃないかと思います。

 

✔️回遊動線は落とし穴

 

そしてこの考え方を知っていただくと

回遊動線(グルグル回れる通り抜け動線)が

いかに収納に悪い影響を及ぼしやすいのかを

ご理解いただけると思います。

 

通り抜けられるということは、

その通路に面した壁を全く使えなくなる

ということだからです。

 

先程の2帖の収納の場合で考えると、

4面ある壁のうちたった1面しか使えなくなる

ということになりかねませんからね。

 

つまり1帖の収納と同じだけの容量しかないということです。

2帖という広さは1帖という広さよりも

3040万円も多くコストがかかっているというのに、です。

 

そんなわけで回遊動線に関しても

便利そうだというメリットだけに着目するのではなく

その裏にこんなデメリットがあることも

ご理解いただければと思っています。

 

✔️収納に限らず部屋にも壁が必要

 

さらにこの考え方は

収納だけじゃなく部屋でも同じことが言えます。

 

4面ある部屋の壁のうち、

1面には入り口のドアがつくとして

もう1面にクローゼットをつくり

残りの2面に窓をつくってしまったら、

その部屋には全体を使える壁がなくなってしまうからです。

 

結果、物の配置が難しくなるし、

模様替えをする余地もなくなるし、

コンセントの位置もかなり限定されてしまいます。

 

ゆえ、間取りを考える時、

いかに壁を多くつくるのかを

弊社では意識しているというわけです。

壁が増えれば収納が安定するだけじゃなく、

耐震も良くなるし断熱効果も良くなりますしね。

 

もちろん、そのためには

最小限の窓で採光と風通しを確保出来る

間取りにしないといけないんですけどね。

 

というわけで、

最後は少し話が脱線しましたが、

とにかく収納は「床」ではなく「壁」が重要であることを

ぜひ知っておいてもらえたらと思います。

 

それでは、、、

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