2024/01/30
外構工事に予算を取り過ぎてしまうと
建築工事に充分な予算が取れなる可能性が高くなることから、
建築会社が行う資金計画では
最後の工事となる外構工事の予算を
少なめに設定することが多い傾向があります。
もちろん、たとえ少なめに予算を設定されようとも、
その予算で工事が完結出来ればなんの問題もないのですが、
現実は、当初の予算では到底思っているような工事が出来ず、
後から泣く泣く貯金の中から
追い金を出している方も少なくないでしょうし、
あるいはそれが出来ない方は、
工事を後回しにせざるを得なくなり、
未完成な状態のまま暮らしているのではないでしょうか。
そんなわけで今回は、
その予算ギャップをなくすために
知っておいていただきたい知識について
お伝えしていきたいと思います。
こんにちは。今村優太です。
まず知っておいてもらいたいことが、
「そもそも論」的なことです。
これを知っておいていただければ、
間違った土地選びや間違った家のプランを
しなくて済む可能性がグンと高くなると思います。
✔️土地の広さは家に合わせて!
最初にお伝えしたいことが、
土地は自分が建てたい家に合わせて
探した方がいいということです。
つまり、土地を探し始める前に、
土地に費やすことが出来る予算を具体的に試算すると共に、
どんな家を建てたいのかを明確にしておくことが大切だ
ということですね。
例えば、
あなたが建てたい家に必要な土地の面積は
本当は50坪もあれば充分なのに、
なんとなく広い方がいいからと
70坪の土地を契約してしまったら、
単純に20坪分工事面積が増えてしまう
ということになりますよね。
そして、草が生えるのが嫌だからと
そこを全面コンクリートにするとしたら
それだけで55万円~60万円ほど
出費が増えてしまいます。
ゆえ、まずはそもそも買う土地の広さを間違えない
ようにしてもらえたらと思います。
とはいえ、地域によったら
そんな都合がいい広さで土地が売られてない場合もあるので、
そんな場合は次の方法を講じるしかありません。
✔️土地の余白はミニマムに!
例えば、あなたが建てる家に
ちょうどいい土地の広さは50坪だけど、
探してみると70坪以上の土地しか売っていないなんてことも
地域によればあり得ます。
となると、
そのままの計画で建ててしまうと
単純に20坪以上余分に
工事をしなくてはいけなくなります。
ゆえ、個人的には出来るだけその余白を小さくする
工夫をした方がいいと思っています。
つまり、2階建てで計画していたなら、
計画を変更して平屋にした方がいいというわけですね。
これによって外構工事面積が15~20坪ほど減れば、
無駄な余白が出来なくなり、
当初の計画通りの予算で工事を完遂しやすくなりますしね。
そんなわけで、
当初の予算を大幅に狂わさないためには、
家そのものも土地に合わせて
柔軟な対応をした方がいいということも
覚えておいていただけたらと思います。
✔️工事項目を削減する!
そして、以上の2つの基本を踏まえた上で
弊社が行っていることが、
外構工事の項目を削減するということです。
例えば、多くのお家が
家の中が周囲から丸見えであり、
かつ間取りも一目瞭然で分かることから、
防犯性やプライバシー性を担保するための
工事を施さなければいけません。
かつ、お世辞にも美しいとは言えない
家の外観をカバーするために
華美な工事を庭に施さなければいけません。
そして、これらに合計100万円以上は
予算を費やすことになると思います。
他方、防犯性とプライバシー性を考慮してつくったお家は
必然的に外観も美しくなるため、
これらの工事に一切予算を注ぎ込む必要がなくなります。
家そのものが美しければ、
むしろ外構を簡素に仕上げることで
家を引き立てた方がいいからです。
また、外部に向かって大きな窓が多いお家は、
外部からの不法侵入者に備えて
塀にも気配りをする必要がありますが、
防犯性とプライバシー性に優れたお家は、
家の壁そのものが塀代わりになるため、
境界塀を立てないという選択を
取ることが出来るようになります。
そして、この費用だけでも50万円~100万円ほど
予算を削減することが出来たりします。
いかがでしたか?
弊社では資金計画の時、
必要な土地面積×1~1.5万円で外構予算を確保しているのですが、
以上の全てを実行出来れば、
当初の予算からはみ出ることはほとんどありません。
他方、土地の広さや、家の建て方を間違え、
かつ、防犯やプライバシーの担保のための工事を
しないといけないとなると、
必要な土地面積×4~5万円は
予算をみておかないといけません。
というわけで、
外構と家は別々の工事ですが、
それぞれが依存し合う密接な関係なので、
資金計画時点で外構の予算設定を間違えないように
していただければと思います。
それでは、、、