家を大きくすることの落とし穴

2020/07/02

リビングは広ければ広いほどいいから出来るだけ広く・・

収納もたくさんあればあるほどいいから出来るだけ多く・・

もしもの時のために和室もつくっておきたいし、

時には、ゆっくり1人でこもれる書斎も欲しい・・

寝室も広いほど良さそうだし、

子供部屋も人数分は必要だし・・

 

当たり前のことですが、

こういったご要望を全て叶えていこうとすると、

家がどんどん大きくなってしまいます。

 

家が大きくなればなるほど坪単価は安くなる

 

家の価格を判断する指標として、

家の価格を床面積で除して計算する

“坪単価”があります。

そして、この坪単価の特徴は、

家の面積が大きくなればなるほど

安くなるということです。

 

例えば、60万円のキッチンを購入するとして、

もしあなたが建てる家の面積が20坪の家なら、

キッチンにかかる坪単価が3万円なのに対し、

30坪の家になるとしたら2万円となり、

40坪の家になるとしたら1.5万円となります。

 

当然のことですが、

同じ価格の商品を買ったとしても、

家の面積が大きくなればなるほど、

面積に対する商品が閉めるコストの割合が、

安くなるということですね。

 

しかし、坪単価が安くなれば、

一見割安に家が建てられるように気がしてしまいますが、

これが家づくりの大きな落とし穴となります。

 

坪単価が安い家は、結局高い買い物となる・・・

 

面積が大きい家は、坪単価は安いものの、

それとは対象的に、家の総額は高くなります。

 

坪単価65万円で面積が30坪の家と、

坪単価55万円で面積が40坪では、

250万円も差があるという感じに、です。

(65×30=1950万円、55×40=2200万円)

 

また、家の面積が大きくなれば、

その分電気代も高くなりやすいのですが、

この電気代は、終わりがある住宅ローンと違い、

一生払い続けていくことになる生涯ローンなので、

大きな差を生むことになりかねません。

 

さらに、家が大きくなれば、

固定資産税もそれに連動して高くなってしまうし、

大きな家にするために、

土地も広くせざるを得なくなってしまうかもしれません。

 

その結果、土地代も高くなるし、

土地が広くなれば、外構工事費用も高くなるし、

土地にかかり続ける固定資産税までも高くなってしまいます。

 

このように、無駄に家を大きくしようとすれば、

あらゆる面のコスト負担が大きくなってしまいます。

 

家づくりで大切なことは、

最初にかかるイニシャルコストのことだけじゃなく、

電気代や固定資産税、

それからメンテナンスコストや将来の増改築のことまで

同時に考えてするべきであるということです。

 

ということで、

先行き不透明なこれからの社会の中で、

ずっと豊かに暮らしていけるようになるためにも、

家づくりにかけるコストについて、

今回の記事を参考にしつつ、

建てる前にご夫婦で

よく話し合ってみていただければと思います。

 

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