大切な住宅ローンについて詳しく知る!

2020/04/19

資金計画では、

自己資金と住宅ローンの金額を決めることによって、

全体予算をいくらにするのか?を、

算出することから始めるのですが、

この自己資金が一体いくらあるのかによって、

住宅ローン選びが違ってきます。

 

例えば、あなたが準備出来る自己資金が、

それほど多くないとしたら、

家づくり費用のほとんどを

住宅ローンで準備せざるを得なくなります。

 

となると、長期間で住宅ローンを組まざるを得なくなり、

結果、金利上昇による返済金額上昇のリスクを避けるために、

ずっと金利が変わらない

固定型の住宅ローンを選ばざるを得なくなります。

 

たとえ、変動型の住宅ローンに比べて金利が高く、

変動型の住宅ローンよりも、

毎月の返済金額が高くなってしまうとしても、です。

 

他方、自己資金がたくさん準備出来るとしたら、

返済期間も短く設定することが出来るようになり、

金利上昇による返済金額上昇リスクを

緩和することが出来るようになるため、

固定型に比べて金利が安い変動型の住宅ローンを選ぶことも出来ます。

 

このように、自己資金の状況によって、

選ぶべき住宅ローンの種類は違ってくることになるし、

また、収入状況や年齢、土地の有無などによっても、

選ぶべき住宅ローンは違ってくることになるのですが、

資金計画では、あなたの状況を踏まえながら、

あなたにとってベストな住宅ローン選びを行います。

 

✔住宅ローンの種類をご存知ですか?

 

住宅ローンは、大きく分けると、

“変動型”と“固定型”の2つに分かれます。

そして、“変動型”はさらに、

“変動型”と“当初期間固定型”の2つに分かれます。

 

当初期間固定型とは、

3年固定、5年固定、10年固定といった、

地方銀行が主力商品として取り扱う住宅ローン商品ですね。

 

✔変動型の住宅ローン

 

変動金利型の住宅ローンは、

金利が低く設定されているものの、

市場の金利に応じて金利が変動するため、

金利が上がった場合は、

これに連動して返済額が増えることになります。

 

ただ、変動型はもし金利が上がったとしても、

5年間は返済額が変わらないようになっているし、

もし5年後に金利が上がったとしても、

増額率の上限が25%となっています。

 

では、これを具体的に

シュミレーションしていってみますね。

 

あなたが借入る住宅ローンを3000万円、

金利1%、35年返済の元利均等支払い、ボーナス返済なし、

として計算していってみますね。

 

この条件の場合、毎月の返済金額は84,765円となります。

そして、2年間この金利のまま変わらず返済していったとしたら、

2年後の利息の計算は、

28,553,730円(残高)×1%÷12ヶ月=23,794円、です。

 

ということは、2年後も金利が上がっていなければ、

25回目の返済の元金は、

返済額の84,765円から23,794円の利息を

差し引いた60,891円ということになるのですが、

もし金利が上がってしまったとしたら???

 

ちょっと極端ですが、

2年後の金利が3%になってしまったとして、

シュミレーションしてみると、その金利額は、

28,553,730円(残高)×3%÷12ヶ月=71,384円

になってしまいます。

 

となると、返済額が84,685円のまま変わらないため、

減っていく元金の額は、

84,685円から71,384円を差し引いた

13,301円ということになってしまいます。

 

つまり、せっかく返済しても、

金利上昇のせいで元金が全く減っていかない・・・

という状況を引き起こしてしまうというわけです。

 

また、3%ならまだ元金が減っていますが、

これが4%となってしまったとしたら、

28,553,730円(残高)×4%÷12ヶ月=95,179円となり、

利息が毎月の返済額を上回ってしまうことになります。

 

となると、元金が減らないどころか、

逆に、未払い利息が積み重なってしまいます。

84,685円から95,179円を差し引いた10,494円の未払い利息が・・・

 

今のところは、住宅ローン金利が

一気に2%~3%も上がることは考えにくいのですが、

過去に遡れば、1年の間で2%上がったこともあれば、

2年の間で3%上がったこともあるため、

絶対に可能性がゼロだとは言い切れません。

 

ですから、商品のメリットだけじゃなく、

デメリットもよく理解した上で、

住宅ローン選びをしていただければと思います。

では、次回は、

変動金利の変動金利の仲間である

当初期間固定型について、

詳しくお伝えしていきたいと思います。

 

それでは、、、

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