家事の負担を和らげる家のつくり方

2020/02/29

家を建てた後に後悔してしまいやすいことの1つに、

洗濯の作業動線があります。

 

というのも、

2階のベランダに洗濯物を干しに行く動線にしてしまうと、

洗濯物の持ち運び作業が大変でしょうし、

その大変さは、歳をとるに連れて、

切実な問題となってくるからです。

 

日当たりが良いベランダで干すと、

洗濯物が周囲から丸見えになってしまうため、

決して防犯性に優れているとも言えないですしね。

 

また、ベランダまでわざわざ行くのはちょっと・・と、

キッチンや洗面に勝手口をつくり、

そこから出たところを洗濯干場にしている方も

数多くいらっしゃいますが、

これはこれで、それほど便利なわけではありません。

 

なぜなら、この洗濯干場の場合、

干したり取り込んだりするために、

外と中を何回も往復しないといけなくなるし、

ずっと外に出たまま洗濯を干さないといけなくなるため、

寒い冬や暑い夏は、地獄のような時間になってしまうからです。

 

隣の方と鉢合わせしたり、

誰かに見られる可能性もあるため、

うかつにパジャマやノーメイクで出られないですしね。

 

それゆえ、家づくりをする時には、

この洗濯の一連の動線についても、

よく考えて間取りを考える必要があるんですよね。

 

そこで弊社では、

洗濯にまつわる一連の作業時間を少しでも短縮するために、

脱衣室から洗濯干場までの距離をわずか数歩にし、

かつ、洗濯物をわずか数歩で室内に楽々取り込めるような

間取りをご提案させていただいています。

 

また、取り込んだ洗濯物を、

楽々片付けることが出来るように、

洗濯干場からわずか数歩のところか、

あるいは少なくとも1階に、

衣類をおさめておくことが出来る大容量の収納も、

先程の動線と共にご提案させていただいています。

 

これで、洗濯にかかる時間と手間を、

大幅にカット出来るようになり、

時間的にも気持ち的にも、

少しでも余裕が増えるのではないでしょうか?

なんせ、洗濯作業は毎日のことですからね。

 

周囲から見えない洗濯干場

 

さらに、弊社がご提案する洗濯干場は、

周囲の方から見えないように配慮しています。

 

こうすることによって、

ノーメイクだろうがパジャマだろうが、

あるいは、パンツ一丁でも洗濯物を干す・取り込む

という作業をすることが出来ます。

 

また、外から見えない場所に干すので、

夜の間も、安心して外干ししておくことも出来るし、

洗濯物が風で飛ばされて、どこかに飛んで行ってしまう

なんていう心配も一切しなくて済みます。

 

風通しと日当たり

 

洗濯物を乾かすのは“風”で、

洗濯物を除菌するのが太陽の“熱”であると言われていますが、

弊社では、洗濯干場は、

直射日光がサンサンと降り注ぐ場所に設けます。

やはり、洗濯物は日に当てて乾かしたいものですからね。

 

また、周囲から見えないように設計しているため、

窓もずっと開けておくことが出来、

その結果、必然的に風通しも良くなり、

洗濯物が風に当たって、よく乾くようになります。

 

室内干しにも最適な脱衣室

 

そして、弊社がご提案させていただく家の多くが、

非常に室内干しがしやすい家になっています。

というのも、洗濯機がある脱衣室の窓を

南や東向きでつくることが多いからです。

 

私もそうですが、

花粉症などのアレルギーをお持ちである方は、

たとえ気候は良くても洗濯物を外干しできない時期がありますし、

寒い冬は、外干しするよりも室内干しした方が乾燥が早かったりするので、

ここ最近は、室内干しをご希望される方が増えています。

 

それゆえ、脱衣室の場所や広さを、

室内干しがしやすいように配慮しながら設計しています。

 

一般的には、南には居室を持ってくるのが、

セオリーとなっているため、

水回りの一部である脱衣室を南に持ってくるなんて、

想像もつかないかもしれませんけどね(笑)

 

家事は、毎日のことですし、

ここ最近は共働きが当たり前なので、

仕事と育児に加えて家事の負担まで増えてしまうと、

時間的にも気持ち的にも余裕がなくなり、

ストレスばかりが溜まってしまうことになります。

 

ですから、家事動線についてもっとよく考えて、

少しでも家事負担の楽な家にしていただければと思います。

せっかく自由設計で家を建てるんですから!

 

それでは、、、

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