2023/02/13
『高齢者は裕福だ』というイメージはもう間違いだ。
高齢者が裕福だったのは『団塊の世代』の以前まで。
50歳代では5割近くが『国民年金未納』となっており、
この先『無年金』や『低年金』のまま退職することになる。
10年後には『職なし貯蓄なし年金なし』という三重苦の高齢者が大量発生することになる・・・。」
これはネットニュースに掲載されていた記事なのですが、
全く他人事とは思えない内容だったので、
思わず目を留めて最後まで読んでしまいました。
もちろん、しっかりと働き続けていれば、国民年金を継続的にしっかり納めているので、
さすがに無年金はないわけですが、
しかし、たとえしっかりと国民年金を納めていたとしても、
私たちの世代は給付される年金額が少なくなる可能性も高いですし、そもそも一体何歳から支給されるのか・・・
その不足分を補えるだけの貯蓄や投資をしてしっかり資産形成していくことを意識しながら
家を建てるようにしなければいけません。
そうしないと、老体にムチをうちながら驚くほどの低賃金で
一生働かざるを得なくなってしまいますからね・・・
では、そのような老後生活にならないためにも、
どのような家づくりをすべきなのか?について、
今回はお伝えしていきたいと思います。
●その1:あなた自身にあった予算を理解すること!
まず、最初にしなければいけないことは、見栄をはることなく、
また他人に左右されることなく、あなた自身の予算をきちんと理解することです。
一生に一回の大きな買い物をするわけなので、住みたい地域もあるでしょうし、
出来るだけ広い土地が欲しいと思うでしょうし、
出来るだけ広い家にしたいと思うことでしょう。
また、多少の見栄もあるでしょうし、知人や身内からの意見に影響を受け、
あーしたい、こうしたいが、瞬く間に膨れ上がっていってしまうのが家づくりです。
さらに、共働きが当たり前の現在では、
収入合算さえすれば、思っている以上にローンを借りることが出来てしまうため、
安易に家の予算を上げてしまいがちにもなります。
しかしながら、それらのしわ寄せは近い将来はもちろんのこと、
遠い将来、つまり老後にも大きな影響をもたらしてしまうことになります。
ですから、まずはあなたにとって絶対に無理のない予算を
きちんと把握することから始めるようにしていただければと思います。
●その2:その予算の中で出来る家づくりをすること!
予算が把握出来たら、その予算の中で出来る家づくりをするようにしてください。
考えていたよりも、土地の予算が300万円減ったならば、
それに合わせた地域や、広さ、あるいは立地を探すようにすべきです。
予算を減らさず突き進んでしまえば、家にお金が掛けられなくなるか、
あるいはローンに負担が回ってきてしまい、
貯蓄していくことが出来なくなってしまうだけです。
考えていたよりも家の予算が300万円減ったならば、
その予算の中であなたの家族が過ごしやすい間取りを考えるようにすべきです。
部屋1つ1つの広さや部屋数にこだわれば単純に予算をアップさせてしまうだけですし、
予算を圧縮しながらそれらの要望を満たそうとすれば、
ただただ住みにくい家をつくってしまう可能性ばかりが上昇してしまいます。
日当たりが悪そうな土地が、暗くて風通しが悪くてジメジメした家になるわけではありません。
また、家が小さくなれば、それに連動して窮屈で狭苦しい家になるわけでもありません。
さらに、狭く密集している土地が、必ずしも暗くてプライバシー性の低い家になるわけでもありません。
逆に、日当たりの良い土地が必ずしも明るくて風通しがいい家になるわけでもなければ、
広い土地なら必ずしも開放的な家になるわけでもありません。
また、広い家が必ずしも使いやすいかというと、むしろその逆で、
現実は全く使わない無駄な部屋やスペースだらけだったりします。
ですから、固定概念や従来の常識、また周囲からの様々な意見に左右されることなく
家づくりを行なうようにしていただければと思います。
予算がなにより重要というわけではありませんが、老後のことまで考えると
決して家づくりに予算を掛け過ぎることはオススメしません。
あなたにとっての適切な予算を把握し、その予算の中で出来る最高の家づくりをしていきませんか?