2019/11/29
現在では、住宅ローンの借入を行なう際、
事前審査を行なってから本審査の手続きへと進む流れが、
どの銀行でも一般的となっています。
そして、事前審査では、住宅ローンを申し込む方の借入状況やその返済状況などを
CICやJICCといった信用情報機関を通して調べるわけなのですが、
そうすることで、全ての借入状況が銀行には分かってしまうことになるので、
ごく当たり前のことですが、住宅ローンを申込む時には、
これらを全て正直に銀行に申告する必要があります。
とはいえ、なにか借入があればそれだけで住宅ローンが借りられないわけではないですし、
申込み先さえ選び間違えない限り、ある3つの条件さえ備えていなければ、
住宅ローン審査に落ちることはまずないので、
今回は、それらについてお伝えしたいと思います。
●住宅ローン借入が難しくなる3つの理由とは?
まずは、信用情報に異動登録されてしまっている方です。
分かりやすく言えば、延滞行為を複数回行なってしまったがために、
ブラックリスト登録されてしまっている方ですね。
この場合、異動登録が抹消されるまでは、住宅ローンを借りることが出来ません。
2つ目は、自己破産してしまった方です。この場合、官報に公示されてから、
10年と1ヶ月が経過するまでは、住宅ローンを借りることが出来ません。
3つ目は、債務整理してしまった方ですね。
債務整理とは、借金問題を弁護士や司法書士に依頼することで、
債権者と交渉し、過払い金の返還や利息のカット、
借金の減額などを行なうことですね。
これらを行なった方も、5年と1ヶ月が経過するまでは、
住宅ローンを借りることが出来ないと言われています。
この3つの条件に当てはまった方は、すぐに住宅ローンを借りることは難しいのですが、
そうじゃなければ、借入金額は収入に左右されるものの、
住宅ローン審査に落ちることはまずないと考えていただいていいと思います。
●車のローンがあった場合住宅ローンは難しい?
車のローンがあった場合、銀行によっては
それを全額返済してから申込みに来てくださいと言われる場合もありますが、
基本的には、返済比率さえ問題なければ、
車のローンを残しつつ住宅ローンを借りることも可能です。
例えば、あなたの年収が400万円だと仮定した場合、
フラット35で住宅ローンを借りるとしたら、3800万円まで借入することが出来ます。
そして、それを35年払いで計算すると、
毎月の返済額は、マックスで11.4万円まで可能であるということになるのですが、
(これだけ借りて良いかどうかという話は別です)
もし、あなたが車の返済に毎月支払っている額が3.4万円だとしたら、
その返済期間の長短に関わらず、11.4万円から3.4万円をマイナスした
8万円から逆算した金額を住宅ローンとして借入することが出来ます。
つまり、この場合、2650万円までの住宅ローンならば、
車のローンを残しながら借入出来るというわけなんですよね。
ですから、住宅ローンを借入する際には、これを機に一括返済するか?
あるいはそのまま残しつつ住宅ローンを借りるか?を
懐状況を見ながら選択出来るということを覚えておいていただければと思います。
●注意すべきは携帯料金
住宅ローンを申し込むに当たって、注意しておきたいのは携帯料金です。
というのも、この料金をクレジットカードで支払っている方が数多くいらっしゃるでしょうし、
また、機種代も2年間の分割払いで通話料金に上乗せされていることが多いからです。
なぜ、注意すべきなのか?というと、
車のローンやアパートの家賃などに比べて支払い金額が低いがゆえに、
ついウッカリと残高不足で引き落とし出来なかった・・・
ということが起こってしまいやすいのが、この携帯料金の支払いだからです。
1万円にも満たない支払いが、数ヶ月連続で出来ていなかったという理由だけで、
住宅ローンが借りられなかった・・という方は、現実的にいらっしゃいます。
ですから、常日頃から、分割払いやクレジットカードなどの支払いにも、
充分に注意しておいていただければと思います。
それでは、、、